眼鏡っ仔☆@男子校
過去と今。


その...過去の話を
どうしても誰かに
知ってもらいたかった。

そしたら
心が痛む理由も全て
わかるんじゃないかって。

ずぅっと
そう思えていたから。



『あのね...。麗人。
 今までね、麗人に私
 何にも話してなかった。
 麗人のお兄さんの事を。
 だからね。話そうと思うの。
 けどね………。』


『ん………?なんだ。』

麗人は優しく微笑んで
くれていて...。

心がなんかふわってなって
暖かくなってなんだか
安心したの。とっても。



『聖...。にも
 きいててもらいたいんだ、
 私の話を。
 なんかね………。
 きいてくれた人が多いほど
 私、元気が出る気がするの。
 だから...。』


『わかった。それ以上
 なにも言うな。
 聖のトコロに行くぞ。
 ───兄貴、何で
 今頃、柚子の所に
 現れたんだろうな………?
 そんなことはどうでもいいけど
 いつでも俺を頼れよ?
 お前がどんな気持ちで
 俺を頼ろうと、俺は
 大歓迎だから、な。』


『ありがとうっ麗人。』



何で………私は
本当の意味で優しい麗人を
先に好きになれなかったのかな?


もし...晃人より先に
麗人を見てたら………
好きになってたら………
私は今のこんな感情に
とりつかれなかったかな??


訳が、わからないよ...。




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