眼鏡っ仔☆@男子校
『どうかしたか?』
『ぇ??あ、ぁ、うん。
なんでもないよ...多分。』
目の前に聖の顔。
顔がいっきに真っ赤になるのが
自分でもわかる。
『顔、真っ赤。熱でも
あるのか??』
『ひゃぁっ。』
冷たい手が顔にあてられて
変な声がでる。
ど、ど、ど、どーしよ?
変な声でたよ...。
さっと顔を手で押さえる。
『あっつぃ...。』
『だから言ったろ?熱か?』
『わかんない……。
わかんない、です。』
どこからこの熱さが
きてるか自分でも
わからないのに……。
聖が何故かハンバーグの
のったお皿をキッチンの台に
置いた。
『────??』
耳が何か冷たいモノによって
なめあげられる。
『ゃあっ...。……ッ。』
その後、すぐに口が
塞がれる。
聖を叩こうとして
あげたても聖の手で
捕まれて動きを制されてしまう。
───変だ。
私も。聖も。
『やっぱり....。どんなに
バスケが強くてなんか
男っぽくてもお前は女だ。』
何が、いいたいんだろう、
この男は。
『今、いわないと駄目な気がする
好きだ、柚子が。』
ハジメテ。
はじめてだった。
面と向かって【好きだ】って
いわれるのも。
こんなにどきどきしてるのも。
聖も私も顔が真っ赤なのも。
『どんな柚子でも俺は好きだ。
だから....。』
──あー駄目だ、こんなの
俺じゃねぇ....。─────
そう耳元でいいながら
私の肩に顔をつけた聖の髪が
くすぐったい。
ポンポン、と聖の頭を撫でる。
『随分と余裕じゃね??』
『やっ。』
肩に顔をつけていたのに
いつの間にか顔をあげていた聖。
首をなめあげるのは反則
なんですけど....。
どうしてもビクッと
身体が震えてしまう。