眼鏡っ仔☆@男子校
くぃっと顎を持ち上げられる。
『随分物欲しげな眼だな....。』
『ち、違っ。』
『何が違う?まぁ何にも
言わせないようにするけど。』
聖が強引に私の唇を奪う。
聖が私の服に手をかける。
『ゃだ、いや....。』
『どうだか。』
ボタンのはずれる音が
次に規則よく聞こえるハズ
だったけれどどす黒い声が
その場を切り裂く。
『襲ってヤるなら
キッチンなんかでやるな。
まぁ、同意か。』
あきれたような、そんな
気持ちも微妙に含む声。
壁によりかかっている麗人、
+アルファで晃人も。
『若いっていいねぇ。』
『お前は親父か。』
『はぃはぃ、親父ですよ。
親父は退散しますよ♪』
『さっさとしろよ。
冷めたハンバーグは不味い。』
そういって麗人も晃人も
闇に消えていった。
『行くか。』
『ん....。』
月明かりが照らすキッチンで。
廊下に微かな月明かりが
漏れるくらいの。
月明かり下のシークレットの
唇と唇が重なった。