眼鏡っ仔☆@男子校
「エプロンしてるなら
やっぱ今から、は…」
ガスっ。
あ、痛そう。
麗人、意外に馬鹿力だし…。
かわいそーに。
「兄貴、その口、
ふさいでやろーか?」
「どんとこーい!」
─────キスする気?
なのかな…??
度を超えた兄弟愛、
なのでしょーか?しらないけど。
「なんか幸せ。」
「俺、全然幸せじゃねぇ。」
「え、なんで?聖。」
「俺、おまえ足りないし。」
────?
おまえが足りない?
Why?どーゆー意味さ?
「馬鹿っ面。」
「ば、馬鹿って!!
馬鹿、馬鹿、馬鹿って…
いわなくたっていいじゃん?」
「無駄口たたく口はふさぐぞ?」
「な…ふざけっ───ッン。」
や、舌、舌、舌!?
舌ぁあああ!?
かぷっ。
「痛…舌噛むな、いきなり。」
「舌入れてきたホーが悪い!!」
「──けんかすっほど」
「仲がいい。
─っていうけどな。昔から。」
「…皆、ふざけないでよ。」
「バリバリ本気!」
「俺、お前のこと好きだし。」
「幼なじみとして
ほっとけない。馬鹿が。」
──下等生物共が。
あーもー。
よにん、そろっちゃだめだ。
多分。うん、きっとそうだ。
「ところで、食べ終わったよ?」
──────はやっ。
「俺も。一緒に風呂はいるか?」
「幼なじみとして阻止するが。
───全力で。」
うん、ありがと。麗人。
こーゆー時
頼りになるよ。うん。
どーしよ、食べれなかった
夕御飯。仕方ない。
ラップかけて冷蔵庫に
放り込んで明日、チンして
食べればいいや。
「「「「ごちそうさま」」」」
食器洗ってこよ。