眼鏡っ仔☆@男子校
「お嬢様じゃなくて柚子でいいよ。」
「でも…やはり、。」
「柚子って呼んで。」
そしたら、またモトに戻れるから。
きっと、友達に。
「……。」
「モトに戻ろ?」
「……呼べません。」
…なんで慎はそう、かたいんだろう?
…もう、モトに戻れない?
───違う、よね???
「お嬢様、です。新しい、私のお嬢様。」
「私は、友達がいい。」
「しかし…、。」
よくわからない、よくわからない。
だけど、私の事を柚子って呼ぶのに
そんなに勇気がいることなの??
「…わかんないけど、
いつか、柚子ってよんでくれる?」
「…ぇ、。」
そして…慎が心から笑えるように
なったら、。
私ともしかしたら聖を
支えてくれたら…とても嬉しいのに。