眼鏡っ仔☆@男子校


「お嬢様じゃなくて柚子でいいよ。」

「でも…やはり、。」

「柚子って呼んで。」


そしたら、またモトに戻れるから。

きっと、友達に。


「……。」

「モトに戻ろ?」

「……呼べません。」

…なんで慎はそう、かたいんだろう?

…もう、モトに戻れない?


───違う、よね???




「お嬢様、です。新しい、私のお嬢様。」

「私は、友達がいい。」


「しかし…、。」

よくわからない、よくわからない。
だけど、私の事を柚子って呼ぶのに
そんなに勇気がいることなの??

「…わかんないけど、
 いつか、柚子ってよんでくれる?」

「…ぇ、。」

そして…慎が心から笑えるように
なったら、。

私ともしかしたら聖を
支えてくれたら…とても嬉しいのに。

< 204 / 222 >

この作品をシェア

pagetop