眼鏡っ仔☆@男子校
婚約の内容。
「あ、戻ってきた。」
菜摘実さんが山村せんせと話を
しおえて戻ってきた。
「…詩乃さん、」
「ん?」
お兄ちゃんは菜摘実さんを
みつめながら微笑む。
「本当に…ごめんなさい。」
そういってお兄ちゃんに頭をさげる
菜摘実さん。
「菜摘実さん…、。頭をあげて?
それに…僕はごめんなさい。よりも
ありがとう。がききたいな…。」
お兄ちゃんの声には何処か人を
安心させるエッセンスが
入っている気がする。。。
「詩乃さん…、ありがとう…。」
「もぅ、大丈夫。柚子が…
今の状況をかえてくれるよ。」
お兄ちゃんにそうほほえまれても
ひとつ、きになることがあって。
「菜摘実さん…菜摘実さんはどうして、
山村せんせと結婚──できなかった、
んですか??」
お兄ちゃんも菜摘実さんも
顔を強ばらせた、、。
「…人には言えない過去とか
あるもんだろ?それを、きくな。」
そういってまた、資料の端で麗人に
頭を叩かれる。
「だって…、。」
「一言で終わらせるなら母親のせい、ね。」
また…母親?