大好きじゃなくて愛してる
キーンコーンカーンコーン
あれ?今まで授業だったの!?
「今までは、自習だったから♪」
私の心をよんだように、類くんが言う。
なんだそうだったんだ。
「そろそろ逃げる準備しなよ。」
えっ?準備?
私にはさっぱり意味が分からなかった。
ダダダダ……
ん?足音がたくさん聞こえる。
『類くーーーんっ♪♡』
『希美ちゃーーーんっ♪♡』
!?!?
いつのまにか、ドアにたくさんの
他のクラスの女子や男子が来ていた…
すごい事ってこの事か…
確かにすごい…
すると、いきなり類くんが
私の腕を掴み自分に引きよせ、
お姫さま抱っこをした。
「キャッ///」
「男子の諸君♪希美ちゃんをいただくねんっ♪」
そういって、窓から外に出た。
ビックリしたけど、ここは
一階だと分かり一安心。
「どうだった?すごいでしょ?(笑)」
学校の人目に付かない裏校舎に来て、
類くんは私を降ろしてくれた。
「うん…大変だね(笑)」
「俺さ、希美ちゃんの事好きになっちゃったかも。」
えっ…?
「る、類くん!冗談よくないよ?…」