ありがとう
「適当に座って~」
「うんっ」
「今お茶もってくるね。あっ、何飲む?」
「オレンジでっ」
「了解」
だいたい、美咲の家にはオレンジジュースが置いてあって、あたしはいつもオレンジジュースなのだ。
「はいっ」
美咲はジュースとお菓子を持ってきてきれた。
「ありがと~」
そう言ってジュースやお菓子を食べていると美咲が言い出した。
「ねぇ、楓っ!!」
美咲が急に言い出したので少しビックリした。
「何っ!?」
「あのさぁ、あたしねっ・・・・・」
美咲は何か言いたそうにしている。
「どうしたの?言っちゃいなよ」
「うん、まあ、たいした事じゃないけどねっ」
「うん」
「あたしさぁ、好きな人できたんだぁ~」
・・・・・好きな人??
好きな人かぁ~っ・・・・・
!!!!!!えっっっ!!
「そうなのっ!!なんだぁ、早く言ってよぉ」
「えへへ~」
美咲は少し照れながら笑った。
「でっ、どこの誰??」
てか、今まで美咲と恋愛の話なんかしたことなかったから少し興奮気味なあたし。
「違う大学に通ってるんだけど、高校のとき塾が一緒だったの」
「そうなんだぁ!!」
その後もいろいろ好きな人の話を聞いた。
美咲の話によると、その好きな人の名前は雅斗でイケメンらしい。
それに誰にでも優しくていい人。
最近はめったに会わないらしいけど、メールわよくするらしい。
高校のときは、好きでも何でもなかったみたいだけど、最近自分の気持ちに気がついたってこととか。
いろいろ話してくれた。
美咲も恋してたんだねぇ~っ!!
いーなぁ♪♪
美咲は可愛いし、話しも上手だからきっといけるんじゃないかなっ。
心の中でそう思った。
ところで、あたしは・・・・・。
好きな人とかいないなぁ~・・・・・。
でも、別にこれでいいと思ってる。
今すぐ結婚とかしたいわけじゃないし、彼氏がいるとかいないとかどうでもよかった。
つまり、あたしは今は恋とかする気はないのだ。
「ねぇ、楓は好きな人とかいないの?」
「えっ、あぁ~、あたしはいないよぉ~」
少し美咲はつまらなそうな顔をする。
「気になってる人とかはっ?」
「いない・・・・・」
いないもんはいないし。
「てか、あたしは彼氏とかいらないからさっ」
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