ありがとう
なんだか、あたしは頭がおかしくなったみたい。
さっきまでとは違う自分がここにいる。
そして、あたしはある携帯サイトへ行った。
「出会い系サイト」
ここで、あたしは誰かに出会って恋をするんだ。
自分の写メをとり、簡単にプロフィールを書く。
「これでよしっ」
登録が完了して、すぐにあたしの携帯が鳴った。
それは、出会い系サイトであたしを見つけてメールをくれた人だった。
36歳男性。
会社員。
ちょっと年上かな?
でも、恋ができれば誰でもいいの。
人を選んでる場合じゃない。
あたしは返事を打った。
何度かメールのやり取りをして、あさっての午後6時に会うことにした。
あしたは土曜日だし、あさって着る服でも買いに行こうかな。
すごく楽しみ~
今日はワクワクした気持ちで眠ることはできた。

そして土曜日。
あたしはひとりで買い物に行き、服を買った。
ちょっと胸元が開いてるかんじだけど、いいよね。
気に入ってもらうためにも。
何かこういうのも。恋してるって感じで楽しいな。
でも、美咲には内緒にしておこうかな。
何か、急に変わっちゃって恥ずかしいし。












このときからあたしの人生は少しずつ変わっていく。
この、あたしのバカな行動によって。
きっとこのときのあたしは、どうにかしてた。
もし、出会い系サイトなんて行かなければ、あなたとわたしは・・・
もっといい出会いができたのかもしれない。


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