HEVENCOAL-君の声-
そのあとの私は、ハルの姿が頭に焼き付いたまま離れず…授業にも集中できず、担当教師に怒られてばっかりだった。


そんな私に愛が
「どうしたの!?麗さっきからいろいろなこと上の空で…もしかして春樹君に恋した!?」

愛からでた言葉にとても驚き

「そんなことないよ!!」

と反対した。

「そっかぁ。ならよかった!じゃあ、気を取り直して行くよー!」

という愛に私は疑問を抱いた。
なんでよかったなんていうの?
ねぇ、愛まさか…
なんて考えながら気を引き締めて授業を受けた。

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体育を終えてボールを片付けるため私は倉庫にいた。

体育倉庫の中で、ボールは棚の一番上にあった。

その位置は私の背では届きそうにない…

そこで、私は台に乗ってしまおうとした。

すると、後ろから足音が聞こえ、下を見ずに後ろに振り返った反動でバランスを崩し落ちそうになった私を抱きかかえるように助けてくれたのは、ハルだった。

ハルの顔と私の顔の距離は、もう少しで触れそうなくらい近かった。
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