HEVENCOAL-君の声-
去ろうとした私の腕を強い力でハルが掴んだ…。

「最悪な男って思っててもいいから…嫌いにはならないでくれ…」

といきなり言われた。

言葉が出てこなかった…
ここから逃げたいと思った…。

すると…







ガシャンッ

というすごい音がした。

私とハルはびっくりして音のした方をみた。


音のしたほうにいたのは…愛だった。



愛は私とハルを睨みつけるような顔をして走って行ってしまった。

私はハルに「ごめん」と言い残し愛を追いかけた…。









少し走っていると愛を見つけた。

「愛!待って。話を聞いて!」
と私は叫んだ。すると愛が立ち止まり「なんで…!?なんで私に隠したの!?」

「ごめん。隠したのは反省する。でも、言えない」
というと愛は私に平手打ちして去っていった…。

心がひどく痛かった。
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