gently〜時間をおいかけて〜
その声に視線を向けると、
「三島くん」

彼があたしの目の前にいた。

「ああ、おはよう」

声をかけられたのは初めてで、しかも三島くんだったから、あたしは戸惑った。

三島くんはあたしの隣の席に腰を下ろした。

…あれ?

周りを見回すと、まだあまり人がきてないと言うこともあってか、空いている席はまだあった。

でも、何であたしの隣に座ったの?

そう思っていたら、
「昨日、休んでたよね?」

三島くんに声をかけられた。

あ、そうだ…。

昨日も三島くんと一緒の授業があったんだ。
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