gently〜時間をおいかけて〜
gently7〜サイレントナイト〜
12月24日――世間は、クリスマスイブである。

街中はキラキラとイルミネーションで輝いていた。

あたしの前を通り過ぎて行くのは、カップルたちである。

「やっぱり、人でいっぱいですね」

「まあ、クリスマスだから仕方ないさ」

2人で笑いながら横を通り過ぎたのは、年の差カップルだった。

彼女の方、どっから見ても高校生だ。

そんなことを思いながらカップルの後ろ姿を見送っていた時、
「待った?」

やってきたのは、三島くんだった。

「ううん」

あたしは首を横に振った。
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