gently〜時間をおいかけて〜
あたしって、人の言動の1つや2つに動かされるタイプじゃないよね?

航の例え話を複雑に感じたけれど、たまにはいいかなと心の中で呟いた。

こんなどうでもいいことを思っても、バチなんか当たらないよね。

「――何か、また眠くなってきた……」

ふわあっと、航が大きなあくびをした。

彼の目はトロンと、もう眠そうな状態だ。

「――あたしも、眠いかも…」

航のあくびを見たせいかな?

あたしも、何だか眠くなってしまった。

そう言えば大学…まあ、別にいいか。

たまには大学にすら行かない日があったって、別におかしくないかも知れない。
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