Don't Cry
…何だこの沈黙ー。
何か言えよー。
ラーメン食ってる場合じゃねーよー…。


「俺は…その……ここに来た理由は………」

え…?
何きょどってんの!?
いじめか…?
それともヤクザとか……。


「彼女が……しつこかったから逃げて来たんだよ!!なぁ、お前一人暮しだろ?泊めてよーヤバイんだよ!死んじゃうかもしんないんだよ…どーしよ!!塚……とりあえず今日だけ泊めて!!!」


「……やだ」


「…え…何で?」



「ゴメン。…話読めない!お前はっきりしろよー、昔から話がでたらめで分かんないんだよ!!!」
真帆が楓に向かって叫んだら皆楓を見た。

「んと…俺が別れようって言ったらヤダとか言い出して…見てたら可哀相になってきて……けど俺は別れたかったから別れたいって言ったら死ぬとか言われて…どうしていいか分かんなくなって……」


「それでこの学校に逃げてきた」


「そうです」
楓は下を向いた。



「別れたい理由言ったの?」
真帆はラーメンを食べ始めた。

「言ってません…」
楓は下を向いたまま言った。


「じゃあ今から言いに行くか!!」
真帆はラーメンを食べ終えて歩き出した。



「えぇー!?塚、食べ終わるの早!!どんだけ〜…」
楓もラーメンを急いで食べ終わらせて真帆の後に続いて歩いた。
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