Don't Cry
「何の用?あんた誰!」
楓の彼女は真帆を睨みつけた。


「俺?コイツのダチ!コイツが君に話があるらしいから聞いてくんねー?すぐ終わるから!!」
真帆はニコッと笑った。



「何で俺の制服着るの?…しかも俺私服だしー…」
楓はつぶやきながら真帆の隣に立った。


「いいかー?ちゃんと話つけてこいよ!!」
真帆はそう言うと楓の背中を押した。


「うん…」
楓は彼女の元へ走って行った。

「いいぞー!少年よ…成長したなぁ!!」
真帆がつぶやきながら帰ろうとした瞬間、遠くに隼人と結城が立っていた。


「おっ!男がいるー」
隼人は真帆を見て笑った。



「結構これで学校行けそうじゃね?」
真帆はネクタイを触った。
「おう!髪の毛短いし行けんじゃね?」
隼人と結城と兼は真帆の元へ駆け付けた。


「女なのに…男の服装するなんて」
兼は真帆から目をそらして呟いた。
「まぁまぁ…そんな事言うなよ」
結城は兼の肩を叩いた。
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