いつかのMerry Xmas
私は、一応うちの大学のために用意してある楽屋の方に入ってみた。

やはり、というべきか。
三回生、四回生ばかりが、部屋の中でだべっている。

「――だから、早瀬、すっかり夢中みたいでさぁ」

「夜通し?
 毎晩?
 よくやるよね。まどかちゃん、毎晩それに付き合ってるの?」

「らしいよ。
 凝り性って言うか、ハマったら最後、抜けられないって言うか――」

「冬休みのお楽しみにとっておけばいいのに」

そんな会話が耳に入ってきた。


そういえば、彼女が出来たんだっけ。
『彼女作らない主義宣言』あれはいったい、なんだったんだろう――。


別に、どうでもいいけど。
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