いつかのMerry Xmas
そして、私はざっとメンバーを見渡して、兵頭 克己(ひょうどう かつみ)が居ないことに気がついた。

「あれ――。
 ねぇ、かっちゃんは?」

私の言葉にかねやんが振り向く。

「自分の彼氏くらい、自分で管理したら?」

余計なお世話だ。
私は、互いに縛られない恋愛関係を望むのです。

放っておいて。

むくれはじめた私のことを、面倒だと思ったのか、かねやんは慌てて言葉を続けた。

「怜一郎と同じで、夢中になってんじゃないの?
 彼女なら、付き合ってあげればいいのに」
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