しぃくれっと・はぁと
Secret13.“大丈夫”
呼び出した場所は告白された場所にした。
愛生は痛む胸を抑えながら、智仁が来るのを待っていた。
すると指定した時間に少し遅れて智仁が来た。
「愛生………、」
智仁と目が合う。
智仁の目は笑っていない。
いつもの智仁と違う。
怖くなって目をそらした。
「返事遅れてゴメンね。あたし、決意したの………。」
数秒間、沈黙が走る。
「うん」
と智仁が返事をする。
愛生はスカートの裾をキュッと握りしめた。