しぃくれっと・はぁと



「考えといてよ」


とだけ言い残し、帰っていった。



「智兄、」


愛生は追いかけようとした。だけど胸が痛んで動けなかった。



自分は隼人が好きだ。


だけど智兄が言ったように、隼人への思いは諦めている状態。



智兄に抱きしめられて嫌じゃ無かった。


緊張した。


自分の胸の奥にある気持ちが分からなくなった。


愛生は急いで、菜依を探しに行くことにした。



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