続・女好き彼氏
眠る君に気づかれませんように
悠雅*サイド
今日、学校で今にも倒れていきそうな美夜を見た。
ふらふらでしんどそうで…
俺の前を通ったのに
全く俺のこと気づいてなくて…
でも、光太ってゆう奴のことは気づいて
楽しそうに話して
顔を赤くしてデレデレして…
俺には絶対に言わない言葉を
そいつに叫んで……
別に、光太ってやつが美夜の弟なのは知ってる。
でも、でもさ……
美夜が俺以外の男に触られてると
俺の心がキュッと締め付けられたみたいに痛むんだ。
なんだ、これ。
胸が痛い。
痛い。
美夜……
美夜が俺だけを見ていればいいのに。