続・女好き彼氏


美夜に話しかけて

美夜に触れて


なんでか俺の胸はドキドキと高鳴って

自分で普通に喋れてるかわからない。


でも、ドキドキしてるのとか
美夜に触れて嬉しいとかそう思ってるのは
俺だけみたいで……


美夜はこっちを見てくれなくて
喋り方もよそよそしくて


俺に触られたくなかった?
それとも話しかけてほしくなかった?



具合が悪いみたいな美夜は
ずっとふらふらしてて

目が離せなかった。



美夜、具合悪そう。
学校に着て大丈夫なのか?


そう考えていたとき


美夜の体が大きくフラつく。


「美夜?」


俺は不思議に思って話しかける。


でも、応答がない。

何度呼びかけても返事をしてくれなくて
ちょっと心が折れかけてたとき……


ぐら……


美夜が顔を真っ赤にして
また大きくふらつくとそのまま倒れそうになる。


俺は目を見開き
つい美夜の名前を大声で叫んでしまった。









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