続・女好き彼氏


でもやっぱり…

今日のツバメ様は優しすぎるよ。


なんでかな?

こんなに頭が割れそうに痛くて酷い言葉を吐き捨てられたのに


こんなにも元気になれる。


あたしは痛すぎてちょっと半泣きになっている光太を横目に真っ直ぐにツバメ様を見る。


「ありがとうございました!!」


さっきと違う、ハッキリとした喋り方で言ったお礼の言葉。


ツバメ様は一瞬驚いたような顔を見せたけど
すぐにいつもの怖い笑顔に戻っておもいっきりあたしの頭と光太の手を掴んだ。


どうやらこれがツバメ様の愛情らしい。


そう、あたしは思った。










「そういえば俺、お前に言いたいことあったんだった」



まさにあたしと光太がツバメ様の痛すぎる愛情で声も出なくなった頃。


帰ろうとしていたツバメ様は何かを思い出したみたいに部屋の扉の近くで立ち止まり光太にそう言った。


「なな、なんですか…………?」


悲鳴みたいな声を上げすぎたせいか、光太はまるでミイラみたいなガラガラ声でスッキリした顔をしているツバメ様に訪ねた。









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