続・女好き彼氏
あたしはぐったりとベッドに寝ころびながら2人の会話を黙って聞く。
「お前って学校のマスコットキャラだったよな?」
「えっと……はい」
光太のとても嫌そうな顔。
マスコットキャラってことになってからみんなに注目されるようになって、前よりはマシだけどたまに女の子達に追いかけられてる。
あたしと一緒で地味に平和に暮らしたい光太にはマスコットキャラはただの重荷にしか感じてないみたい。
そんな嫌そうに顔を歪めている光太なんかに興味はないみたいでツバメ様はペラペラと話し続けてる。
「ってことはあれだ。今年の文化祭から劇をやることになったから。学校のマスコットキャラたちだけで」
そうしれっと言いのけたツバメ様。
あたしはツバメ様の言葉にいち早く反応して、全く動かなかった体に力がみなぎってくる。
あたしは勢いよくベッドから飛び上がり、ツバメ様に話しかけた。
「げげげ、劇って光太でるんですか!?」
焦りすぎて言葉が詰まってしまうけど
そんなことは気にしない。
勢いのあるあたしの喋り方にもツバメ様は全く動じず、面倒くさそうに首を縦に振る。