続・女好き彼氏
そのツバメ様の頷きにあたしのテンションは何故か上がる。
いやいや、だってあの人前に出るのが大ッキライな光太がだよ!?
それが文化祭で劇やるなんて………
これは一眼レフカメラ用意しないといけない。
なんてバカなことを考えていると
ツバメ様は面倒くさそうにまたため息をついた。
「詳しいことはまた後日連絡するから
心の準備だけしとけよ」
じゃあな。っとでも言うように軽く手を振るとツバメ様はだるそうに部屋から出て行った。
部屋から出て行くツバメ様を見ながらあたしの気持ちはドキドキと高鳴っていく。
光太が………光太が劇かぁ。
「光太!よかったね!あたし、いっぱい写真撮るから!!」
そう言いながら、さっきから何も言わない光太に視線を送る。
「………バカなこと言ってんなよ…?」
光太の低音ボイスがあたしの部屋に響く。
わなわなと体を震わせている光太をところを見ると……
ああ、これは…………
だいぶと怒ってますね。