続・女好き彼氏
あたしのこと……嫌いになったの?
もうすぐ………夏休み。
そして、夏休みが終われば
一ヶ月もたたずに文化祭。
今は学校のお昼休み。
あたしは文化祭のことを考えてた。
それだけで勝手に笑みがこぼれてしまう。
「なーに、笑ってるの?」
後ろからそう言うてるちゃんの声が聞こえたと同時にあたしの頬をむにゅっとつままれる。
「えひぇひぇ……」
てるちゃんに頬をつままれながらも
まだあたしは笑ってた。
うわぁ、我ながらあたしって気持ち悪い。
でも………
あたしは昨日光太の言葉と大人びた弟の顔を思い出す。
ふふ……、光太があたしのこと応援してくれてる。
えへへ………。
そんなことを考えながら
お弁当箱に入っているミートボールをお箸で串刺す。
「美夜……さすがに気持ち悪い」
なんててるちゃんが言うと、あたしの頬から手を離してくれた。
そしてあたしはにっこり微笑んだまま
てるちゃんの方を見る。
「いや、あのね……昨日、光太が」
「え……………」
あたしが光太の名前を出した瞬間。
あたしの隣に腰掛けたてるちゃんの表情を一気に固まった。