続・女好き彼氏
何も言わないあたしを不思議に思ったのか
聖斗は不思議そうにあたしのことを見ていた。
あ、つい2人が似てると思ったら
まじまじと聖斗のことを見てしまった。
そんなことをしていた自分がなんだか恥ずかしくて、慌てて話題を変えてみる。
「いや!あの………せ、聖斗は何しにきたの!?」
テンパりすぎて思ったよりも大きい声で聞いてしまった自分に余計恥ずかしいと思ってしまう。
でもそんなこと聖斗は気にしてないみたいで
何かを思い出したような表情を浮かべる。
「そういえば、兄さんに貸してた辞書取りに来たんだった」
ドクッ…………………
「え…………?」
聖斗のお兄さん…………?
ってゆうことは、悠雅?
「教室にいないのかなぁ……?」
そう言って教室の中をキョロキョロと見渡す聖斗。
でも悠雅はいなかったみたいで見渡すだけで終わってしまった。
「まぁ、いいや………」
その言葉に内心少し、ホッとしている自分。
だって………今悠雅にあったら
どんな顔をしたらいいかわからない。