続・女好き彼氏
俺は目を丸く見開く。
思っていた……反応じゃない。
嫌そうな顔も嬉しそうな顔も
どっちの表情を浮かべるかな?
そんなドキドキ、もうどこかに飛んでいった。
ただただ戸惑う美夜。
どうして?
なんで?
そんなに、戸惑ってるんだ?
俺はポカンッと美夜を見る。
そして、美夜は微かに震える唇を開く。
『どこかで……………』
ドキン。
言うな。それ以上。
言わないでくれ。
嫌な予感しかしないから。
でも、俺がそう何度も思っても
美夜の口は止まることをしない。
『どこかで、お会いしましたか?』
そんな言葉
聞きたくなかった。