続・女好き彼氏
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「────……っ」
深い眠りから俺は目を覚ました気がした。
体には汗をびっしょりとかいて
まるで悪い夢でも見ていたような………
俺はそんなことを考えながら上半身をベッドから起こす。
いつの間にか朝になっていたみたいで
部屋に飾ってある時計は朝の4時過ぎをさしている。
「……………朝…」
ぼーっとしていた頭のまま自分の部屋を見渡した。
そういえば、俺…………
夢、見てた気がする。
「夢………」
ゆめ………ゆめ………
起きたばかりの頭で夢のことを思い出す。
でも………
「なんの夢だっけ………?」
俺はその日見た夢のことを思い出すことはなかった。
それどころか
夢を見ていたことすら曖昧で
忘れるってことは
どうでもいいってことなんだろう。
そう自分に言い聞かせて夢を思い出すのを諦めた。
その夢がとても大切な思い出の夢だとも知らずに─────…