続・女好き彼氏



でも、それでなんで
美夜を懲らしめようとしたのか
俺にはよくわからない。


ただ、の適当な理由なのか……


それとも本当に
こいつは美夜のことを
嫌いなのか……


でもでも
俺が小麻里を知っていたのは
聖斗と付き合ってたからだろ?


それだったら
美夜と小麻里は、全く接点がないんじゃないのか?


なんて考えながら俺は軽く首を傾げた。



「先輩も……」


「ん?」


「っ先輩も美夜先輩のこと
まだ好きなんですか?」


「えっ」


小麻里は涙を流し、ぐすぐすと
鼻をすすりながら上目遣いで聞いてきた。



また…
その質問か…。


なんて思いながら
俺は心の中でため息を吐いた。


そしてちょっと咳払いをしてから
小さく口を開いた。





























「す、好き……かも…」





あまりにも俺らしくない

弱々しい声で小麻里に告げる。



声に出して
美夜のことを好きだと認めただけで


また心臓がドキドキと
大きく弾み出す。

































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