続・女好き彼氏
俺の時の時間が止まってしまったみたいに
考えが巡って止まらない。
ああ、もう
なにこれ?
せっかく
美夜のこと好きって気が付いたのに
美夜に自分の気持ちを伝えるんが怖くなったよ。
君に嫌われるのが
怖くて
たまらなくなったよ。
「だから、あたし………
先輩とは別れません。
絶対に……」
そう言って
小麻里は俺の着ている服をぐいっと掴んで
勢いよく引張てきた。
「え?」
それが起こったのは一瞬で
俺には何が起きたのか
わからなかった。
だけど
耳に届いた音で
唇に感じる鈍く痛く
だけど柔らかい感触で
だいたい何をされたのか
察しがつく。
「これで、先輩が何を言っても
美夜先輩は悠雅先輩のことを信じません」