続・女好き彼氏






こんな悠雅



初めて見た。



いつも余裕そうで


どんなことでも
簡単そうにやってしまって




そんな悠雅が


まるで、余裕がなさそうに

今どうしたらいいかわからないみたいな

そんな曖昧な表情を浮かべて


耳まで真っ赤にしているなんて。






「ゆ、悠雅……?


ど、どうして?」



あたしの口から
勝手に出た問いかけ。


たったそれだけなのに
さっきとは比べ物にならないぐらい
赤くなった悠雅。




「なんでって……


さっき、この手で


美夜に触れたら……体全体が熱くなった…」



ボソボソとつぶやくみたいに言ってくれた悠雅。














え、なにそれ。


あたしに触れたって


ほんの少し


頬を掠めたぐらいなのに……



たったそれだけで


あたしのことを意識してくれるの?























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