続・女好き彼氏
そんなことを考えたら
あたしの体まで熱くなってきた。
どどど、どうしよう。
さっきまで落ち込んでた心が
一気にぽかぽかって熱くなる。
照れた感じに首の後ろを
ポリポリとかく悠雅。
ドキン……ドキン……
ああ、心臓がうるさくなってきた。
あたしはまたチラリと悠雅を見る。
見れば見るほど
悠雅が愛おしくてたまらない。
触れたい
抱きしめたい
それが出来ないなら
もう一度名前を呼んでほしい。
悠雅……
悠雅…
あたしの腕は無意識に悠雅の方に伸びて
一歩、一歩と足が動く。
「ゆう…」
もう一度悠雅の名前を呼ぼうとしたとき
ガシッ。
「やめて!」
二つの音が同時に聞こえた。