続・女好き彼氏





「え?」



誰かがあたしの動きを止める。



誰かがあたしの腕を掴んだんだ。



あたしはゆっくりと
伸ばした腕を見る。


え?



あたしの、腕を力強く掴んできたのは光太。


「やめて!」そう叫んだのは小麻里ちゃんだった。




小麻里ちゃんがあたしと悠雅の間に割り込んで
鋭い目つきであたしを睨みつけている。


光太も険しい顔であたしを見る。



どうして?


どうして、光太まで


そんな顔するの?



そんなことを疑問に思っていたけど
微かに光太の手が震えているのがわかった。



「光太……?」



あたしが光太の名前を呼ぶと
体をびくりと動かして
何かをぼそっと呟いた。


「………なよ…」


なにを言っているにかわからなくて
あたしは首を傾げる。



そんなあたしを見て
光太が軽くため息を吐いて





















「悠雅じゃなくて

俺を見ろ……!」































< 246 / 355 >

この作品をシェア

pagetop