続・女好き彼氏
光太?
あたしは光太のことを気にして
光太の顔を覗き込むけど
すぐに視線を外された。
光……太?
あたしはまた軽く首を傾げた。
「美夜先輩」
あたしが光太のことを気にしていると
あたしの目の前から声が聞こえた。
「は、はい…」
やけにトゲトゲした声に
思わず背筋が伸びてしまう。
小麻里ちゃん…
とても怖い顔してる。
「あたしの彼氏に
何か御用ですか?」
「あ…」
小麻里ちゃんの声を
ビクビクしながら聞いていて
挙句、きつい言葉を言われた。
さっきと違う胸の動き。
また、あたし
傷ついてる。
小麻里ちゃんは
悠雅の彼女。
ああ、もう。
また自覚した。
悪い夢なら良かったのに。