続・女好き彼氏
「え、どうし、たの?」
あたしは戸惑ってしまう。
だって光太が
あからさまに……
顔を真っ赤にして
困った表情をしているから。
あたしは訳が分からず
ただ光太を眺めることしか出来ない。
あ、たし……
何か変なことでも言ったの?
あたしが小首を傾げると
光太はあたしの頭から自分の手を離して
自分の口元を抑える。
え?
どうしたんだろう、光太。
もしかして……
「具合でも悪いの?」
心配になる。
だって大切なあたしの弟だから。
だけど光太は
そんなあたしの問いかけに首を横にふる。
「そんなんじゃない」
呟くような声は少し熱を帯びているように感じたけど……
それもきっと気のせいなのかな?