続・女好き彼氏




「そ、そう言えば……
朝から頭がおかしいような……」


そう言ってまたヘロヘロと
床に沈んていく光太。


って、おいおい……
朝から体がおかしかったのに
演劇の練習してたの?



「もお……
光太が頭おかしいのは元からだけど」



「おい、なんだそれ…」



「無理しちゃだめってお姉ちゃん、
いつも言ってるじゃん」



あたしはそう言ってから
ぐったりした光太を支えながら
光太を部屋に運ぶ。



「………」


あたしに運ばれている間
光太はじっと黙ってた。



あたしから何を話すわけでもなく
ただ重たい光太を部屋に運ぶ。


ねえ、光太


熱のせいなんだよね?


『女の子として好きでごめん』


あの言葉


熱で頭がおかしくなって


混乱して出た言葉なんだよね?











「っよっと…」


あたしは光太をベッドに寝かせて
一息つく。


「悪い……」



光太はそれだけぼそっと呟くと
あたしに背を向けてしまう。



熱のせいなのか
今日の光太はなんだかおかしいよ?










































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