続・女好き彼氏
光太くん。
あたしのことは
好きになってくれないの?
どうしても
美夜じゃないといけないの?
光太くん。
あなたの心には
あたしの気持ちは届かないの?
光太くん。
光太くん。
どうせ、
叶わない恋ならば
諦めてしまえばいいのに……
諦めてしまえば…
あたしが支えてあげられるのに……。
ああ、
泣いてしまいそう。
涙がこぼれてしまいそう。
光太くんの気持ちは
ずっと前から知っていたのに……。
改めて
実感してしまった。
あたしの恋も
叶わないんだ。
なんて……。
どんどんあたしの頭が重くなる。
あたしの視界にはもう光太くんの姿はうつっていなくて……
ただただ見えるのは
固く握り締めて赤くなってしまった自分の拳だけ。
痛さなんて感じない。
だって
心の方がズタズタに痛いから。
ああ、もう。
ここにいたくないな…
息苦しい。