続・女好き彼氏
「あ、あの……あたしそろそろ…」
そう言ってあたしは
光太くんの方を見ずに
その場から立ち上がろうとする。
だけど
「まって………」
そう言って光太くんが
あたしの服の裾を掴む。
いきなりで、体がかくんっと硬くなるのと同時に
心臓がどきりと跳ねた。
「ど、どうしたの?」
あたしは光太くんの方を見ずに
はなしかける。
な、なんで止めたんだろう……?
心臓がバクバク跳ねる。
本当に
息苦しくてたまらない。
早く………
早く、あたしをここから…
『出して』
そう考えそうになったとき……
「ここに……居て。寂しい……」
どき…
弱々しく
甘えた声で
光太くんがあまりにも可愛く
話しかけるから
光太、くん。
光太くん。
もう
あなたのことが
好きすぎて
たまらないよ。
あたしは
ベッドで横になっている光太くんに
思わず
抱きついてしまった。