続・女好き彼氏



「え……?」


光太くんの声が耳元で聞こえる。

たったそれだけで
ドキッとして……



あたしは光太くんにあたしだってバレないように
光太くんの目を隠す。



「あ、ちょ………え?」



光太くんはテンパっているみたいで
あたしを自分から離そうとしているけど…


全然力が入ってないよ。


きっと、光太くんは今
美夜に抱きしめられてると思ってるんだ。


光太くん

光太くん。




光太くんの香りが
いつもより近くで香る。



「光……太…くん」



ほんとに
ほんとに


呟くぐらいの声で
あたしは名前を呼ぶ。





光太くん。


あたしじゃ、だめなのかな?


光太くんの中に


あたしは入っていけないのかな?


こんなに……

心が壊れそうなぐらい好きなのに…。









































「美夜……?光太くんってなに?」









































< 299 / 355 >

この作品をシェア

pagetop