続・女好き彼氏



「あ、あの…あたし……本気だから…
あ、本気ですからっ」


そう言った本気の小麻里ちゃんの眼差し。

強くて眩しくて


あたしには痛い。


そんな瞳であたしを見る。


ズキズキと痛い心。


「そ、そっか……」


あたしはそんなそっけない言葉しか出ない。


だって……

だってだって。


悠雅は、悠雅は……


あたしの彼氏じゃない。


小麻里ちゃん。


悠雅はあなたの彼氏さんだよ?

なんで、あたしなんかに聞いてくるの?

悠雅は小麻里ちゃんが好きなのに。



あたしは黙り込んで
下を向く。


膝の上で拳を握り締めて
あたしは耐える。



どうか、


涙が出ませんように…




自分の心が

爆発しませんように。








































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