続・女好き彼氏



しれっと言ってきた聖斗に不覚にもドキッとしてしまった。


「な、なにそれ…」


なんて言いながら私と聖斗は二人で歩き出した。


「……」

「……」


って沈黙かよ!!!!

歩き出して数分……

何もしゃべることがなく
黙々とただ二人で歩く。


ローファーがコンクリートに擦れる音。
カバンが揺れる音。
周りの人の話し声に鳥の声。
車の音だって耳の間近で聞こえてるみたいにこの沈黙が苦しい。


なんで私を迎えに来たのか。
なんで?

なんで?


なんて聞けない…。

でも知りたい。
どうしたら聞けるんだろうか。


なんて思いながら口をモゴモゴと動かしていると…。


「あ、着いた」


「え?あ……」


気がつけばあっとゆう間に学校の正門の前。


私がぐちゃぐちゃ考えている間に
こんなところまで来てたんだ。

なんて思いながら
私は小さいため息を吐いて肩を下に落としたその時…



聖斗が私の頭に軽く手を乗せてきた。



そして






「小麻里は俺のことが好きだから」








へ?














< 347 / 355 >

この作品をシェア

pagetop