続・女好き彼氏



小麻里はそう言うと俺の腕をぐっと引っ張り俺の唇に軽く口づけをする。


吐き気がするほど
甘ったるい香水の香りが
俺の鼻を痛くついた。


「こんなキス…美夜って子がこれだけで傷つくなら安いものね」


そう言って小麻里は自分の唇を自分の手の甲でふき取ると不敵な笑みを浮かべて俺の腕を離し小走りで走っていく。



俺もそんな彼女の背中を見ながら自分の唇を力強く拭う。



なんで小麻里はそんなにも美夜の事を目の敵にするのか…


どーしてだ??


俺が忘れてしまった記憶のどこかにその理由はあるのか??


俺は深くため息を吐く。


そして吐いた息を取り戻すようにした大きく空気を吸い込み、また集合場所へと走り出す。


こんな事で迷ってられるか
くじけていられるか



俺は決めたことがある。


美夜…


俺は


美夜のことが好きで好きで仕方ないからさ…


この文化祭が終わる頃に


もう一度告白したいと思う。


なんで


こんなに美夜が好きなのか


美夜がいいのか


美夜じゃなきゃダメなのか…


今の俺には全くわからない。


わからないけど…


俺の気持ちだけでも


聞いて欲しい。











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