続・女好き彼氏



「悠雅、最悪だよっ!!
美夜を自分から中庭に呼び出してたくせに行かないなんてっ!!」



てるちゃんの顔は怒りで真っ赤になっている。



悠雅は首を傾げてキョトンとした顔で応えた。



「だって仕方ないよ、他の女の子に屋上に呼び出されたんだもん」






あたしの頭も心の中も真っ白になった。



他の女の子に呼び出されたから中庭に来なかったの??



自分から来いって行ったのに……



真っ白になった全部に点々と黒い物が広がっていくのが分かる。



何も言わないあたしに変わっててるちゃんがまた口を開いた。




「それだったら美夜に連絡ぐらいしなさいよっ」








< 36 / 355 >

この作品をシェア

pagetop