続・女好き彼氏
そんな悠雅を見て胸がきゅぅぅっと締め付けられる。
けど……
あたしは平然を装った。
「あたし、もっと身長高いもん」
そう言って曲がっていた背中をピンっと伸ばす。
そんなあたしを見て悠雅の表情がさっきよりもほころんだように見えてまた胸が締め付けられた。
悠雅の大きな手があたしの頭を二、三回軽く叩く。
「そんなこと言わなくたってわかってるよ」
中腰をやめてあたしの頭の上に自分の手を置きながら大きな伸びをする。
今、あたしは悠雅をいつもより見上げて見ている。
これはいつもより
悠雅が近くにいるから首が痛くなってしまうんだろう。
香水を使っていないのにほのかに香る悠雅の甘い香りがいつもより近くにあるってわかったせいなのか
あたしの心臓がトクンッとはねあがった。