続・女好き彼氏
分からない。
好きなのに…
心から愛してると思うのに……
全くと言っていいほど分からない。
顔がカッコイイから?
違う……
甘い言葉を囁かれたから?
違う……
軽い気持ちで好きだから?
違う、そんなんじゃない。
そんなことじゃない…。
じゃあ、なんで分からないの?
「もしかしてさ……」
海哉くんが口を開ける。
あたしの心臓がドクドクと嫌な音をたて始める。
嫌な予感がする。
「君は悠雅を」
あたしは、この言葉の続きを聞きたくないのかもしれない。
「好きじゃないんじゃない?」
あたしの身体中の細胞が一気に死んじゃったみたいに身体がヒヤッとした。
あぁ……そっか
あたしは
悠雅のことが好きだと
思い込んでたんだ。