続・女好き彼氏



あたしは赤月君に苦笑いした。


この人、ちょっと苦手かも知れない。



何を考えてるか分かんないし
いっつも無表情だし。



あたしがため息をつこうとした時。



「で、追いかけたい?」


俯いていたあたしの顔を覗き込みながらさっきと同じ質問をしてきた。


ちょっとビックリ。


顔近いし……。


あたしは赤月君から顔を逸らして呟くように言った。



「そりゃぁ……追いかけたいです」



なんでだろ。


思ってたことを口にすると自分の身体がどんどん熱くなっていく感じがする。






< 6 / 355 >

この作品をシェア

pagetop