続・女好き彼氏
「歩けるよぉ、そんなに大したことないからさぁ」
ベッドから立ち上がり大きく伸びをしてみる。
本当はまだちょっとだけフラフラするけど、これ以上ここに居たら迷惑になるし、光太を心配させたくない。
「じゃ、帰ろっか」
目を細めて今できる精一杯の笑顔を光太に見せると、光太もいつものように無邪気な笑顔をつくり、「うん」と首を大きく縦に振ってくれた。
あたしは光太に教室まで鞄を取りに行くから正門で待っててほしいとお願いした。
光太は心配だからついていくと行ってくれたけどあたしが何度も大丈夫と言うとしぶしぶ正門で待ってると言ってあたしに背を向けて正門に向かっていった。