続・女好き彼氏
その背中を見えなくなるまで見てから、あたしは自分の教室に向かった。
ガラガラガラ…
教室の扉を開けるともう誰もいなくて教室全体が夕日のせいで真っ赤に染まっていて、なぜかあたしの鞄が机の上に置いてあった。
やっぱり誰もいないよね…。
あたしは静かな教室を早足で歩き自分の机に置いてある鞄に手をかける。
すると、鞄がいつも以上に重いことに気がついた。
あれ……
あたしの鞄ってこんなに重かったかな??
あたしは机の中を覗いてみた。
そこにはぎっしりと詰め込まれた教科書とノートたちがある。
じゃあ、なんでこんなに鞄が重たいんだろう?
あたしは持ったばかりの鞄をまた机の上に置くと鞄のチャックに手をかけてはチャックから手を離した。