ひざまくらの後は?
直線距離260Km
週末そのまま智くんの家で過ごした私は、月曜日の朝になるまで携帯の電源をずっと切っていた。
智くんは仕事柄、電源を落とすことは出来ないから、翼さんからとてもしつこく電話やLINEが入っていたけど全て無視をしていた。
月曜日の朝、とても嫌そうに出勤して行った。
私は月曜日は1限の授業がないので、智くんより少しのんびりと大学に向かう。
家族からはとくに何の連絡もなく、週末に私が家にいないことはよくあるので気にもしてないと思う。
お姉ちゃんからは「どういうこと?」ってLINEが入っていたけど、それには返さなかった。
いや、返せなかった。
何て返していいのかわからなかった。
「そっか、まさかお姉さんと諏訪さんが仕事先の知り合いだったなんてねー」
今日の授業は大講義室なので、みんな声のボリュームは落としながらもお喋りしている。
そんな中で私たちの声も紛れ、誰も聞いてはいなかった。
休み明け。週末に起きたことを全て話すと、咲ちゃんは大きくため息を吐いて頬杖を突きながら視線だけは前を向いていた。
智くんは仕事柄、電源を落とすことは出来ないから、翼さんからとてもしつこく電話やLINEが入っていたけど全て無視をしていた。
月曜日の朝、とても嫌そうに出勤して行った。
私は月曜日は1限の授業がないので、智くんより少しのんびりと大学に向かう。
家族からはとくに何の連絡もなく、週末に私が家にいないことはよくあるので気にもしてないと思う。
お姉ちゃんからは「どういうこと?」ってLINEが入っていたけど、それには返さなかった。
いや、返せなかった。
何て返していいのかわからなかった。
「そっか、まさかお姉さんと諏訪さんが仕事先の知り合いだったなんてねー」
今日の授業は大講義室なので、みんな声のボリュームは落としながらもお喋りしている。
そんな中で私たちの声も紛れ、誰も聞いてはいなかった。
休み明け。週末に起きたことを全て話すと、咲ちゃんは大きくため息を吐いて頬杖を突きながら視線だけは前を向いていた。